以前 はじめての「ふたたび」という項を書いた。 英語にロマンス語から借用された re- も似てなくもない。
re- については [ri:] と強く読む場合と、 それ以外の場合は分けて考えて方がいいようである。 [ri:] は "繰り返して〜する" の意味で生産性がある。 しかし、それ以外の場合はロマンス語からの借用やそれを真似た派生で、 すでに生産性がないようだ。
re- はラテン語の接頭辞 re(d)- に由来する。 これは "後に" のような意味である。 これからいろいろな意味が出てくるが、 研究社『英語語源辞典』が繰り返し以外を10に分けているのは、細かく分けすぎだと思う。
construct と reconstruct のような対をみてみよう。 最初の例では、"再び"の意味で、2回ある。
(1) The bridge was originally constructed in 1946 and was reconstructed during the summer of 2003.
次の例では、1回しかなく、"戻す"という意味が出ている。ただし、この場合も発音は強い [ri:] である。
(2) The police reconstructed the scene of the accident.
re- の意味については、少し気になっているので、続くかもしれない。