2022年11月22日火曜日

『マイスモールランド』

;; アレゲなところの日記サルベージ: 2022-06-04

川和田恵真 (dir.). 2022. 『マイスモールランド』 Film-In-Evolution. https://movies.yahoo.co.jp/movie/379233/

トルコ支配地域からのクルド難民。 難民申請をひっぱられたあげく、不認定。 仮放免から父親だけ収容。特別在留許可狙いという、きびしいパターン。

言語的には、上の世代が日本語が弱く、下の世代が母語を忘れている、という移民家庭あるあるの、間にはさまれた、しんどい世代。

;; 補足(加筆): 1.5世代が主人公. 弟・妹は母語を忘れている。

『教育と愛国』

;; アレゲなところの日記サルベージ: 2022-06-26

斉加尚代 (dir.) 2022. 『教育と愛国』 MBS. https://movies.yahoo.co.jp/movie/381674/

中央政府に通説無視した記述を教科書に押し付けられ、 首長に教科書採択で に圧力をかけられ、 しかも中身を分かってない人たちを動員できる仕組みが作られている様子。

強制力って何かという問題があって、行政とつきあわざるをえないと身にしみるのだけど、 《分かってますよね》なのである。 ヤのつく自由業の人たちがそれをやったら犯罪になる世の中になったというのに、 暴力装置の独占をしている政府が戦前からずっとそれをやって、自由選択だと言い続けやがる。

それはさておき、伊藤隆(偉すぎて、歴史上の人物あつかいなので、呼び捨て)、ちがうだろ。 妄想炸裂の比文のc*** な奴ら(自由社の教科書を書いている、僕が教わった人たち)と手を切ったのなら、 現役時代を思い出して実証の丸太を振り回せよ。 左翼への反発しか歴史を見る目の立脚点がないなんて、ダサイことするなよ。

2022年11月16日水曜日

『裸のムラ』

;; アレゲのところの日記 2022-11-01. アレゲのところのメンテが下っているので、少しずつサルベージ。

五百旗頭幸男 (dir.). 2022. 『裸のムラ』 東風. https://movies.yahoo.co.jp/movie/383995/

久しぶりに映画観みしたが、なんで3本作れるがんを1本にして、メッセージ弱めまさるがき。

[金沢方言から首都圏変種に切り替え。]

石川県での谷本前知事から馳知事への交代劇、金沢モスクに関係したムスリム家庭の話、バンで生活と仕事をする人かつそれを支援する人の家庭の話を「パターナリズム」で繋げたドキュメンタリー。

最初の話だけで、まだ入れてないネタは山のようにあるのに。 「神祇不拝、国王不礼」の浄土真宗各派で90%を占める県なのに神社で出陣式をするというのが、 石川のおっちゃんたちのメンタリティで、僕はそれがとてもいや。 あと、女性を飾りや補助的な役目に留めさせようとする無意識。

;; どうでもいいけど馳さんよりO先輩の方が背が高いんだ。

2022年11月14日月曜日

『暴力をめぐる対話』

Dufresne, David (dir.). 2020. Un pays qui se tient sage. Jour 2 fête. https://movies.yahoo.co.jp/movie/384282/

フランスの「黄色いベスト」運動における暴力について、映像をもとに当事者で対話をしようとした試みと、体制側による拒否。

日本の報道では「黄色いベスト」運動の暴力に焦点があてられがちであったが、実際には体制側の暴力も、というより、こそが問題であった。 M. Weberを下じきにした英題 The Monopoly of Violenceで示されるように、近代国家は暴力装置を独占し、体制側の暴力のみに合法性 légalité があるとした。 しかし、「民衆の暴力的な抵抗」の神話を体制の根拠とするフランス政府が、民衆の抵抗を暴力で弾圧することに正当性 légitimité はあるのか、ということが問題になる。

仏題のUn pays quis se tient sage は《お利口にするくに》というような意味である。se tenir sage 《お利口でいる》 という表現が、 2つの場面で象徴的に出てくる。 1つ目は「郊外」(労働者階級 and/or 移民とその子孫が住む地区)で高校生が集団で予防的に拘束され、頭の後ろに手を組ませ跪かせられ続ける場面での 警官の台詞 Voilà une classe qui se tient sage 《これがお利口な学級ってもんだ》である。 「黄色いベスト」運動への体制側の暴力が「郊外」で起こなわれている体制側の日常的な暴力の延長であり、それが可視化されているにすぎないことが明らかにされる。 2つ目は「黄色いベスト」運動が「暴動化」したところでの落書きでの「お利口なブルジョワジー」というものだ。 むしろこれは「黄色いベスト」運動に参画している人々が言われていることの裏返しになっている。

サルコジ政権から明確化してきたフランスの民主主義の後退は、 いっけん社会リベラル的とされるマクロン政権でも継続している。 というより、マクロンは、社会リベラルの言説を表に出しながら、それを裏切り、ネオリベラルかつ共和主義的な政策を進めている。 そこでの「秩序 ordre」の重視が、「下」への暴力として表出されている。

;; 前の項は、アレゲなところから転載だが、これはこっちが先。

2022年11月8日火曜日

『ワタシタチハニンゲンダ!』

高 賛侑 (dir.). 2022. 『ワタシタチハニンゲンダ!』 「ワタシタチハニンゲンダ!」制作委員会. https://movies.yahoo.co.jp/movie/383148/

出入国管理政策の流れのまとめと、 人権侵害になっている技能実習生、難民申請者の収容・仮放免の問題。

人権関係がメディアで大きく問題にならないと無視するという一貫した政策があるので、 ひどい状態で、とにかく人間扱いしない。 人間として生まれたからには人権があるという憲法の原則がないがしろにされて、 批准したものも署名する気もないものも人権関係の条約が無視されている。

;; 今までアレゲなところで書いてきたが、ブラウザとの相性が悪いなどの理由により、メモがわりの日記を移そうかと思う。