2014年9月21日日曜日

not to do か to not do

英語の外国語向け学習書をチェックしていて、 不定詞の否定形が気になったので、 Google Books Ngram でグラフを作ってみた。 まだ変化の兆しがあるという状況だろうか。

伝統的な規範では not to V のように否定辞 not が不定詞の前に置かれる。 しかし、to not V のような「誤用」が学習者にみられる (例えば、M. Swan の Pratical English Usageを参照)。 母語話者にも使われているようだが、 実際の使用例は記憶になかった。 ところが、ESL(English as a Second Language)向けのもので、 to not do がかなり見られるようである。 例えば、 Collins の Easy Learning English Verbsでは一貫して to not do のような語順を選んでいる。 Longman Pocket Phrasal Verbs Dictionary でも 少なくとも go back on の項目では to not V を使っている。

ということで、Google Books Ngram Viewer で、 to not V と not to V の相対度数のグラフを作ってみた。 アメリカ英語のもので、分子は to not V の度数、分母は to not Vと not to Vの度数を足したものである。 1960年代ぐらいから to not V の割合が増えている。

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