N.Tsujimura先生講演会の感想。Google+の内容の実質的な再投稿。承前。
Tsujimura先生は、(C)V(C)V*r- というテンプレート (*はアクセント位置)を考えている。 派生接尾辞として-ru を想定しないことには賛成する。しかし、テンプレートは *ru という形をしていると考える。 前半部分は次回に譲り、今回は後半の ru について検討する。
末尾がラ行もしくはその長音で終わるものを調べた場合、比較的短い場合には、 ルのものはそれを活用語尾にするが、他のものは、そうでもない。
ルでは、「ドトール」から「ドトる」、「トラブル」から「トラブる」、「ダブル」から「ダブる」である。 ただし、「ドトールる」「トラブルる」「ダブルる」も拾えるが、総体的に頻度が小さい。
ほかのものでは、、 「フラー(ダンス)」から「フラる」、「田村(芸人)」から「タムラる」、「フォロー」から「フォロる」、 「きみまろ(芸人)」から「きみまろる」のようになる。 ただし、「コスプレ」に対しては「コスプレる」と「コスプる」「コスる」のように複数の形がある。 また、リの場合には、「キャリー」から「キャリる」、「青酸カリ」から「青酸カリる」がある一方で、 「マキャベリ」から「マキャベる」がある。
ルで終わるものが、最後のルを活用語尾化しやすく、他のラ行ではそうとは言いにくいので、 テンプレートが /-r-/ ではなく /-ru/ である可能性がある。
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