丁寧な依頼形の will と would についてである。 敬意は would の方が高いとされている。
敬語は、使っているうちに普通の表現になってしまう。 これを「敬意逓減の法則」と言う。 例えば、英語の you はもともと複数形で単数の thou と対立していた。 フランス語の vous のように tu に対して丁寧な単数としても使われたものであったが、 今ではそうであったことすらも忘れされている。
この法則にあてはまりそうなので、 Will you please と Would you please で、アメリカとイギリスにおける割合の変化を 例によって Google Books Ngram Viewer でグラフ化してみた。
いずれの国でもが would の割合が増えている。 これは敬意逓減が起きていることを示すはずだ。
ところで、 以前はイギリスの方がより丁寧な would を多く使っていたが、 現在はアメリカの方が多く使うようになっている。 これが何を反映しているのかは、思案中である。
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