2013年6月14日金曜日

-ism と -ist

-ism と -ist は対になる接尾辞とされているが、 頻度が違うばあいも多い。 対応する派生で意味が計算できるか否かによるのか、 個別の意味で意味が計算できるのか否かによるのか、 考えあぐむ。 どちらかと言えば後者だと思う。

Marx (人名) に対して、Marxism "マルクス主義", Marxist "マルクス主義者" のような例は分かりやすいし、 頻度が両方とも大きい。

しかし、○○-ism が "○○の特徴" のようなばあいは、 -ist の頻度が下る。 -ist の意味としては "○○の専門家" になったり、 "○○の特徴がある" になったりする。 例えば、 Hebraism "ヘブライ語法" に対して Hebraist "ヘブライ語学者"、 Spoonerism "語音転換" (例: なつがあつい → あつがなつい) に対して Spoonerist "語音転換エラーをするような"、 Gasconism "ガスコーニュ語法" に対して Gasconist "ガスコーニュ語法ガスコーニュ語運動家" のようにである。 Spoonerist については Spooneristic の方がはるかに頻度が高い。 *Gasconistic は Google にない。

○○-ist が "○○を使いこなす人" のばあいは、 -ism があまりないようであるが、"○○を使うこと"の意味になるようだ。 abacist "算盤の達人" に対して、abacism "算盤での計算"、 のような例はある。 harpist "ハープ奏者" に対して、 harpism "誇張" は意味がかなり違う。これはどう考えればいいのか分からない。

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