-ism と -ist は対になる接尾辞とされているが、 頻度が違うばあいも多い。 対応する派生で意味が計算できるか否かによるのか、 個別の意味で意味が計算できるのか否かによるのか、 考えあぐむ。 どちらかと言えば後者だと思う。
Marx (人名) に対して、Marxism "マルクス主義", Marxist "マルクス主義者" のような例は分かりやすいし、 頻度が両方とも大きい。
しかし、○○-ism が "○○の特徴" のようなばあいは、
-ist の頻度が下る。
-ist の意味としては "○○の専門家" になったり、
"○○の特徴がある" になったりする。
例えば、
Hebraism "ヘブライ語法" に対して Hebraist "ヘブライ語学者"、
Spoonerism "語音転換" (例: なつがあつい → あつがなつい)
に対して Spoonerist "語音転換エラーをするような"、
Gasconism "ガスコーニュ語法" に対して Gasconist "ガスコーニュ語法ガスコーニュ語運動家"
のようにである。
Spoonerist については Spooneristic の方がはるかに頻度が高い。
*Gasconistic は Google にない。
○○-ist が "○○を使いこなす人" のばあいは、 -ism があまりないようであるが、"○○を使うこと"の意味になるようだ。 abacist "算盤の達人" に対して、abacism "算盤での計算"、 のような例はある。 harpist "ハープ奏者" に対して、 harpism "誇張" は意味がかなり違う。これはどう考えればいいのか分からない。
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