おもての「メンデルの法則の「優性」や「劣性」、訳語を変更へ」 https://science.srad.jp/story/17/09/08/0453200/ に不満を書いた。 遡ると、一部は2009年の日本人類遺伝学会の用語改訂による。 http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:eBD0_94AmhEJ:jshg.jp/wp-content/uploads/2017/08/yougokaitei.doc+&cd=1&hl=ja&ct=clnk&gl=jp
僕の率直な感想は《何? この自文化中心主義!》というものである。
また、「多様性」は生物学全体、あるいは生態学ではdiversityの訳に用いられているが、意味は類似しており、混乱は大きくはない。
似ているから混乱する。 「遺伝的変異」と「遺伝的多様性」はそんなに意味が違わないが、 「熱帯雨林の変異」と「熱帯雨林の多様性」って全然違う。 もう1つは「変異する vary」は動詞で使う。 遺伝系だと、独立変数が決りきってるかもしれないので、無視できても、 他分野だと、独立変数が様々でめっさ問題になるはず。
初期の日本の遺伝学者がvariationを「変異」と訳し、それを「彷徨変異」と「突然変異」に分類したため、その後の用語と概念が混乱している。また、mutationに「突然変異」という問題のある訳を当てたため、更に用語と概念が混乱した。「突然」の用語は適当ではなく、多くの現在の研究者は「変異」をmutationの意味に用いている。以上の混乱を整理し、世界的な用語と概念に矛盾しないようにするため、variationに「多様性(バリエーションも可)」、mutationに「変異(突然変異も可)」を当てる。
後で変えた自分たちに都合のいいように、他分野を含めて変えろという態度じゃん。 mutation を、例えば「変移」とかに自分たちが変えればいいと考えないのが、 どうよ。
;; ついでだけど「色覚」については「多型 polymorphism」が適切だと思う。
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