使っている教科書(というより入門書)に、 英語の言語学用語と生物学用語がまじって出てくる。
19世紀に言語学が科学化を目指したときに、 モデルは生物学だったこともあり、 歴史言語学の用語は生物学から借りているものが、 わりとある。 もちろん借用によくあることで意味が少し違う。 さらに日本に導入された経路が違うので、 訳語が違う。
例えば、morphology は、 生物学だと「形態学」で、 言語学だと「形態論」。 「系統的な」は、 生物学だとphylogenetic で、 言語学だと genetic。 ところが、これは生物学では「遺伝的な」。
全語彙のリストが作れていないので、入っているのは不明だけど、 両方が数学から借りている analogy の質問が出ないことを祈る。 生物学の「相似」と言語学の「類推」は、 意味も全然ちがう。
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