次の会議までの空き時間が、書類を読み込むには短いので、 前の日記と表の記事へのコメントを斜め読みしての、 タイプの分類。
- 文脈依存が分からない。
『窓際のトットちゃん』の小学校退学理由ですね。僕も発達障碍なのでよくやらかします。 この問題では、元記事からの流れで、 男女の性別の確率、曜日ごとの出生の確率が、それぞれ等しいとされていることが 分からない。つまり、文脈ごとに約束事が変わることが分かっていない。
;; これは職によってはツッコミ能力のプラスになるから。 僕もこれのおかげでご飯食べられるのだと思う。 - フレームが邪魔をする。
外界についての知識として、性別と曜日は無関係ということを持っているので、 確率も独立だと思ってしまう。 ところが、ここで問題になっているのは、 既知の情報により変化する主観確率なので、独立ではないというのが、この問題のミソの部分。 この辺は、説明が面倒だし、言語学の範囲じゃないから、 一番下の図で説明終了。
- 人間中心主義に負ける。
考察の対象物が人間だとそこに視点を移ししてまう傾向が人間にはある。 そこで、この問題でも〈自分が火曜生まれの男の子だったら〉と考えて、 1/2 から抜けだせない人がいたようだ。 視点を移すにしても 〈自分か片割れが火曜生まれの男の子だったら〉と考えないといけない。
- 語用論的規則にだまされる。
文の字義通りの意味と、それを読んで人が思い込む意味には違いがある。 その原因は語用論的規則で、 この問題だと「グライスの量の格率」でひっかかった人がいたようだ。 下の 2つの例文で反応がちがうはずだ。
- 子ども二人いてて、片方が男の子なんです。ああ、もう片方も男の子なんですけど。
- 子ども二人いてて、片方だけが男の子なんです。ああ、もう片方も男の子なんですけど。
上はみなでコケる。下は張り扇でツッコミ。 「量の格率」というのは、〈必要な情報が全部でていて、残りは推定できるはず〉 というもので、日常生活だと非常に役に立っている。 しかし、論理パズルと詐欺でひっかけとして使われることも多い。
フレームが邪魔をする例として、高校までの通常の数学教育のやり方と 僕の説明がちがうせいで、ひっかかった人もいるようだ。 まあ、これは意図的に変えてるからしようがない。 大体の教科書や参考書の流れが、 確からしさが等しい根元事象を考えるのに向いてるように作られていない。 それが、嫌いなもので。
長\末=男\男 男\女 女\男 女\女
日月火水木金土 日月火水木金土 日月火水木金土 日月火水木金土
日●●◎●●●● ●●●●●●● ●●○●●●● ●●●●●●●
月●●◎●●●● ●●●●●●● ●●○●●●● ●●●●●●●
火◎◎◎◎◎◎◎ ○○○○○○○ ●●○●●●● ●●●●●●●
水●●◎●●●● ●●●●●●● ●●○●●●● ●●●●●●●
木●●◎●●●● ●●●●●●● ●●○●●●● ●●●●●●●
金●●◎●●●● ●●●●●●● ●●○●●●● ●●●●●●●
土●●◎●●●● ●●●●●●● ●●○●●●● ●●●●●●●
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