2024年1月28日日曜日

概数で考える (スラド日記 2013-01-24)

 ; 精神的にも肉体的にも絶不調なので、逃避。

仮説研の板倉先生の本が増刷されてたので、買った。 数学教育と言うより、科学的思考における量の考え方。

板倉 聖宣. 2010. 『数量的な見方考え方: 数学教育を根底から変える視点』 仮説社。

7ペ (仮説研方式のページ表記) から引用:

「多くの人々が社会的な問題を数量的に考えられない原因」 や 「社会の科学の研究が遅れている原因」の一つには, 「数量感覚の貧困さ, 概数の概念の欠如」にあるのではないか --- 私は前々からそう考えて, 「概数 = およその数」の教育の重要性を訴えてきました。

板倉先生の「数量感覚」には (1)〈概数〉に加えて、 (2)〈グラフによる可視化〉と、 (3)「原子論」にもとづく〈保存則の重視〉があると思う。

これが背景にあって「仮説実験授業」がある。 原理原則 (=仮説) で考えて、実験をし、 誤差を考えつつ、 原理原則を修正していく。 こういう教育にをなんとかやりたい……。 けど、有効数字や誤差の見積りを教えるのが、 なかなか上手くいかない。

おまけ: 科学の碑:

科学それは大いなる空想をともなう仮説とともに生まれ
討論実験を経て大衆のものとなってはじめて真理となる
1990年5月 仮説実験授業研究会代表 板倉聖宣

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