2024年1月28日日曜日

スターはいいけど、アイドルはやめてね (スラド日記 2011-09-08)

 ラテン語読みでイドラっていうのが普通だな。

ここのところ、なぜ研究者がト***にはまるのかを考えている。 メディアをみれば分かるとおり、 結構な数の大学教員のト***がいる。 いろいろなパターンがあるのだが、僕が気になっているのは、 専門分野A ではまともな仕事をしているのに、 専門分野B ではト***にはまっているタイプ。 で、このパターンの人、どういうわけか、 ト***の方の専門分野B でメディアに出てくる。

下位分類すると、A から B へ、B から A へが考えられるが、 多いのは前者なので、こっちを扱う。

こういうこと書くと科学社会学に魂を売ったとか思われそうなのでやなのだが、 通常科学者 (normal scientists) の一部には、 自分がやっていることが科学であるとは思っていても、 なぜそれが科学なのかは考えていない人がいるというのが、僕の観察だ。 流行っている分野だと、作れる仮説の範囲も広くないし、やることもかなり決まっている。 その中での規範 (norm) に従っていれば、成果は出る。

そういう人が新規分野に挑んで〈新発見〉した場合に、 なんか変な方向に行ってしまうことがあるんじゃないかなあと。 作れる仮説の幅は広いし、ちまちました細部の仮説でなく、大胆なものも作れる。 そういうので説明できる、うんすごいすごいと溺れていく人もいる気がする。

そういうことがないようにしようと言い出したのが、 イギリス経験論の出発点のフランシス・ベーコンで、 〈きちんと計画を立てて、実験しようね〉と言っているわけである。
;; ちなみにベーコンは、鶏肉冷凍実験で風邪を引いて死んじゃった。

研究者がスターをやりたいならやるのは別にいいんだけど、 「劇場のイドラ」をやるのは止めて欲しい。 けど、まあ、そういうが分かるなら、ト***はやっていないんだろうけど。

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