タイトルは超弦理論についての本のパクリである。
僕のように「構造主義が研究の指針です」と言いつつ、 フランス「現代思想」(もう古い)としての構造主義者にブツブツと文句を 言う人間がなぜ存在するかというとという話。
L*** という著名な構造主義の人がいたのである。 フランスでも日本でも、どういう理由かまだ人気がある。 で、この人の何が問題かというと、精神科医でもあったのだが、 この人の学説にそって治療しても治療効果がないのである。 僕が学生のころからそういう噂だったし、 今では EBM でやっぱりないねという話になっている (精神分析は一般にそうだけど)。 しかも、S&V という科学雑誌の記事によると、 この学派の人たち、治療をしていない自覚があるようなのだ。 いったい何をしたいんだろう。
L*** が医療行為を始めたころは、 精神科病の治療法はどれも効果が同じ、っていうよりどれも効果がなかった。 だから、いろいろとやってみるのは問題がない。 けど、いろいろやってみるからには反証可能性があるべきだと思うのだが、 ぶっちゃけた話、L*** の話にそんなものは存在しない。 自然科学であることを放棄し、 症状が共通していようが患者個人個人の問題にしている。
読むと面白いと思う人も沢山いるようなのだが、 僕には内容のない散文詩としてしか読めない。 「現代思想」としての構造主義者の文章には、そういうのがいっぱいある。
理論であるならば、 そこで演繹をして、 理論づくりのときに使わなかったデータを作ったり探したりして、 あてはまるか確認する。 それができないように作ってある「理論」なんか ドブに捨ててしまえ。
……。
ということを、これからオブラートにつつんでメールに書かないといけない。 うがっ。
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