前の日記 《パラメタ》の意味での「母数」のメモに追加: 1922年の用例。
- 竹内 端三. 1922. 『高等微分学』東京: 裳華房. http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/960475
p.282の「曲線群の性質」から(旧カナ・旧漢字を新かな・新漢字に。句読点を「、。」に):
曲線の方程式中に文字にて表されたる常数を含むときは 一般に其常数の数値によりて其曲線の形、位置等は種種に変るべし。 かくして生ずる一群の曲線を曲線群といい、 その文字常数を母数という。 但しここに曲線と称するものは其特別の場合として直線をも含むものと 考うべし。
これ以上となると 『東京数学会社雑誌』⇒『数学』をなめる(JStageにはあるけど……)のか。 「数学訳語会」のいい資料がないかな。
同じ本の pp.64-65から:
(VI)媒介変数による微分
x及びyが何れも他の一つの変数tの函数なるときは、 一般にyはxの函数なりと考うることを得。 例えば、
x=φ(t), y=ψ(t)
なるとき、両式の間にtを消去すれば x と y の間の関係式を得、 即ちyがxの函数なることを知るべし。 此場合にtのことを媒介変数という。
ということで、parameterでも意味で使い分けがあるようだ。 ただし、秋山の例からすると混同もあるはず。
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