;; この項目は、いつもどおり個人の考えであり、 勤務先の語学教育とは無関係である。 なにしろ本務校で二外をもったことがない。 実は、非常勤も15年くらいしていない。
新学期で、第二外国語を始める人もいるかもしれません。 教科書に単語リストが付いているかもしれませんが、 ぜひ辞書を買いましょう。
電子辞書のばあい、 高校生向けのものから大学・一般向けへの買い替えで、 ★★語モデルを買うのが簡単です。 とはいえ、今までの辞書にコンテンツを追加することができるかもしれません。
Android や iOS にもちゃんとした★和辞典があるので、 スマートフォンやタブレットにインストールすることもできます。 なお、ダメな★和辞典もあるので、元になった紙の辞典の評判、 アプリの使い勝手の評価を調べてから購入しましょう。 ただし、授業中にこういうものを使うのを 嫌がる先生もいるかもしれません。
電子辞書ではコンテンツの選択肢があまりありませんが、 できれば発音が聴けるものを選びましょう。 その他の注意点は、この下の紙の辞書の注意点と同じです。
紙の★和辞典にも、いくつかのタイプがあります。
- 小型だが、何万語もある携帯用のもの。
- 小型から中型で、数千語の初学者向けのもの
- 中型薄めで、初級・中級向けのもの(電子辞書に多い。)
- 中型厚めで、10万語ぐらいの中辞典(言語によってはこれしかまともな電子辞書がない。)
- 大型
学びはじめの人は、1、4, 5のタイプは買わないほうがいいでしょう。 これらは中級以上の人が使うためのものです。 携帯用では単語や熟語ごとに載っている情報が少なすぎて困ります。 逆に、中辞典や大型のものでは情報が多すぎて困ります。
2の初学者向けのものは、発音がカナ表記で、 変化形でも引けるようになっているものが多いようです。 このタイプを「邪道」として嫌がる先生もかなりいますが、 私はつぎの条件つきで最初に使うことを勧めます。
- 変化形を引くときでも、元の形でできるだけ引こうとする。
- 発音はカナで覚えるのではなく、綴りをもとに★★語の発音で覚える。
これをできるようにするには、 教科書をしっかりやるのと並行して、 音源付きの単語帳をシャドウイングしながら覚えていきましょう。 このタイプの辞書は、前期で卒業するのが目標です。
1冊だけなら、3の初級・中級向けにしましょう。 電子辞書では選択肢がないかもしれませんが、 紙では数種類あるのが普通です。 大学や教員の指定のものがあるばあいには、それを買いましょう。
指定がないばあいは、できるだけ手にとって選びましょう。 まず「まえがき」を読んで、 どういう方針で編集されているのかを確認します。 その次に「凡例(使い方)」に目を通してから、 まだ分からなくても、いくつかの項目を引いてみましょう。
- 難しい単語には、だいたい英語と似たものがあるので、 自分が感心がある分野の専門用語を引いてみて、その分野で信頼できそうかを確認する。
- 2000語レベル重要語の記号(凡例で調べておく)がついたものに目を通して、例文や用法の説明がしっかりしているかを確認する。
- 巻末に不規則変化の表があったら、100語レベル最重要語のものを探して、その単語の項目に目を通して、例文や用法に加えて、文法の説明もしっかりしているかを確認する。
紙のばあいには、手になじむか、表紙や版面に好感がもてるかも 大事な判断基準です。毎日使うものですから。
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